同じクラブを応援していても、見ている景色は違う。サポBTIに1,451件の回答が集まって分かったこと

サポBTIを公開してから約40時間で、1,451件の回答をいただきました。想定をはるかに上回る数で、正直なところ驚いています。診断してくださった皆さん、ありがとうございます。

これだけの回答が集まったので、この記事ではデータの中身と、そこから見えたことをまとめます。あわせて、集計の方法やデータの偏りについても、できるだけ隠さずに書いておきます。

そもそも、なぜこの診断を作ったのか

私は普段、日テレ・東京ヴェルディベレーザを中心に試合を見ています。ただ今年は東京ヴェルディの試合にも現地で足を運ぶ機会が多く、ヴェルディサポーターのXでのやり取りも自然と目に入ってくるようになりました。

勝てない時期が続くと、「あのサポーターはどうなのか」「こういう意見を言う人は」と、サポーター同士で批判し合う場面が増えていきます。

それを見ていて感じたのは、意見の中身より前に、そもそも一人ひとりの「当たり前」が違うのではないか、ということでした。何を大事にして、どこを見て、どのくらいの距離感で応援しているのか。その前提が違うまま議論をしても、噛み合わないのは当然だと思います。

同じクラブを応援する仲間同士が批判し合うのは、もったいないと感じています。意見の違いは、あって当然のものです。それを確かめるために、自分は当たり前にこちらを選ぶけれど、他の人は別の答えを選んでいる、ということが見える仕組みを作りたいと考えました。それがサポBTIです。

先に、このデータの前提について

結果を見る前に、3点だけ共有させてください。詳しくは記事の後半に書いています。

  • 集計したのは、重複などを除いた有効回答1,235件です
  • 回答はXを中心に集まったもので、サッカーファン全体の割合ではありません
  • 集めたのは個人を特定できない情報だけです

全体の結果。いちばん多かったのはCHIN「スタジアムの住人」

サポBTI 16タイプの順位

16タイプの中で最も多かったのは、CHIN「スタジアムの住人」で22.2%でした。続いてCHIT「ゴール裏の守護者」が16.0%、CHON「熱狂の案内人」が14.0%です。最も少なかったのはPLOT「名鑑の編纂者」で0.4%でした。各タイプの特徴は全16タイプのまとめ記事に書いています。

サポBTI 5つの軸の割合

5つの軸で見ると、クラブ派が83%、熱量派が71%、内側が65%、ディープが83%でした。一方で、時間の感覚だけは「今」が60%と、伝統より今を重視する人のほうが多い結果です。

サポBTI 4つの役割の割合

関わりの深さと力の向きを組み合わせた4つの役割では、コアが55%、ブロードキャスターが28%、レギュラーが10%、ビジターが7%でした。

ただし、この割合はそのまま受け取らないでください。理由は後半の「このデータの偏り」で説明します。

同じクラブのサポーターだけで、16タイプがすべて出た

ヴェルディ・ベレーザのサポーター305人のタイプ分布

応援クラブに「ヴェルディ」または「ベレーザ」と書いてくださった方は、305人いました。この305人だけを見ても、16タイプがすべて出ています。

最も多いCHINでも25%です。つまり、同じクラブを応援している人が4人いたら、そのうち3人は自分と違うタイプということになります。

同じスタンドで同じチームを応援していても、大事にしているものは違います。これは、診断を作る前に感じていたことと一致する結果でした。

観戦歴によって、「当たり前」は変わっていく

観戦歴別のクラブ派・熱量派・伝統派の割合

観戦歴ごとに見ると、はっきりした傾向がありました。

伝統を大事にする人の割合は、観戦歴1〜3年の18%から、20年以上の53%まで、約3倍に増えています。クラブ派も69%から92%に増えました。最も多いタイプも、20年以上の層だけはCHIT「ゴール裏の守護者」に入れ替わります。

一方で、熱量派の割合は、観戦歴にかかわらず約7割で、ほとんど変わりません。

長く見ている人と、最近見始めた人で意見が合わないことがあるのは、熱の差というより、見てきた時間の差なのかもしれません。どちらかが正しいという話ではないと思います。

同じ人でも、タイミングで結果は変わる

サポBTIは、何度かやると結果が変わることがあります。これは診断の欠陥というより、人の視点が揺れていることの表れだと考えています。

軸がほぼ真ん中だった人の割合

データで見ると、有効回答の75%の方は、5つの軸のうち少なくとも1つが「ほぼ真ん中」(45〜55%)でした。2つ以上の軸が真ん中だった方も37%います。数問の答えが変わるだけで、タイプが変わる方が大半ということです。

連敗中に答えるのと、勝った日の夜に答えるのとでは、選ぶ答えは変わるはずです。人によって違うだけでなく、同じ人の中でも、時期によって見え方は変わっていきます。

全40問、みんなはどちらを選んだのか

40問すべての回答を、「そう思う」が多かった順に並べました。左の数字が「そう思う」、右の数字が「そう思わない」の割合です。

全40問の回答 1〜10位

「そう思う」が最も多かったのは「チームが降格しても、たぶん自分は離れないと思う」で、92%でした。

全40問の回答 11〜20位
全40問の回答 21〜30位
全40問の回答 31〜40位

逆に最も少なかったのは「試合の結果を、翌日になってから知ることもよくある」で、9%です。意見が分かれた質問もありました。

「予定が合えば行く、くらいの距離感がちょうどいい」そう思う49%、そう思わない41%
「サッカーに興味がない友だちを、つい試合に誘いたくなる」そう思う41%、そう思わない47%
「観戦は、あくまでたくさんある趣味のひとつだ」そう思う54%、そう思わない40%

自分が迷わず選んだ答えを、半分近くの人は選んでいません。この診断でいちばん見てほしかったのは、この部分です。

集計の方法

集計の方法 1,451件から1,235件へ

集計の手順は以下のとおりです。

  • 期間:9月30日16時台から10月2日9時台まで(約40時間)
  • 回答数:1,451件
  • 除外したもの:全40問が同じ回答だった3件と、40問の回答が完全に一致していた重複213件
  • 有効回答:1,235件

重複については、同じ方が結果を開き直した際に再送信されたものと判断しました。40問がすべて一致する組が338組あったのに対し、1問だけ違う組は17組しかなかったためです。偶然の一致であれば、ほぼ同じ回答の組のほうが多くなるはずです。

ほぼ全問が同じ方向の回答だった13件は、真剣に答えた結果である可能性があるため、残しています。

応援クラブと観戦歴は任意の項目のため、回答があった方だけで集計しました。応援クラブは909人、観戦歴は1,007人です。

このデータの偏り

このデータには、はっきりとした偏りがあります。

回答の経路と応援クラブの内訳

サポBTIは、私のXアカウントでの投稿から広がりました。そこから、誰かの結果ポストを見た方が診断し、さらにその方のポストを見た方が診断する、という形で広がっています。回答の約77%は、他の方の結果リンクを経由したものでした。そのため、私のフォロワーという傾向は、時間とともに薄まっています。

それでも、回答してくださったのは「Xを使っていて、40問に答えるくらいサッカーに熱がある方」です。この前提は変わりません。

応援クラブを回答した909人のうち、約3割はヴェルディまたはベレーザのサポーターでした。また、ビジターにあたる方は7%にとどまっています。たまにスタジアムに行く方や、最近見始めた方は、実際にはもっと多いはずです。

ここで示した数字は、サッカーファン全体の割合ではありません。あくまで、Xを中心に集まった回答の結果です。

集めた情報について

サポBTIで記録しているのは、以下の情報です。

  • 診断結果のタイプと、5つの軸の数値
  • 40問それぞれの回答
  • 応援クラブと観戦歴(任意)
  • どのタイプの結果リンクから来たか
  • 回答した日時

名前、Xのアカウント、メールアドレスなど、個人を特定できる情報は記録していません。公開するのも、集計した数字だけです。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

おわりに

サポーターには、いろいろな人がいます。熱狂的な人もいれば、たまに来る人もいます。クラブそのものを愛する人も、ひとりの選手を追いかける人もいます。そして同じ人でも、時期によって見え方は変わります。

意見がぶつかったときに、相手が間違っていると考える前に、見ている場所が違うのかもしれないと考えてみる。この診断が、そのきっかけになれば嬉しいです。

まだ診断していない方は、ぜひ試してみてください。

コメントする

CAPTCHA