WEリーグを〝絶対に〟観に行かないでください

・最近見かけてずっと引っかかってるポストがあります、それがこちら↓

・大変スマートで論旨が分かりやすいポストで素晴らしいですよね。主語を広げずあくまで自分の意見としての発信で、昨今のげんなりするほどの噛み合わないポストの連続に比べると圧倒的にいい内容だなと思いました。

・それと同時に、女子サッカー観戦を嗜んでいるものとして、「なんだとー!」という気持ちや「分かってないね」という気持ち、それから「勉強不足、女子サッカーは4年ぐらい見始めてからが一番面白い」という気持ちが芽生えつつ、ポスト主が主題においているのはサッカーではなく、個人競技寄りの話でもあるので守備範囲が違うよなあということで、どうとも処理することが出来なく数日ふわふわと浮いてしまったのでせっかくなら記事にしてしまおうと。

・で、この話から自分が考えたのは、「ポスト主は女子スポーツは、男子スポーツのパフォーマンスを超えることがないので、(ここは文脈からの推察だが)つまらない」「実際、なでしこジャパンやWEリーグクラブのトレーニングマッチで男子高校生と試合をしてボロ負けする、みたいなのは事実であり、陸上競技の成績的に見ても男子競技者の方が成績が優秀ということは事実」「でも、それでも女子サッカーを応援している自分がいるのはなぜ?」という部分。

・変な話かもしれないですが、自分は基本的に感情的に生きており、感情のままに過ごした後に「あれはどういう反応だったのだろう?」と思うことが度々あります。いま自分がなぜその行動をしたのかを説明するのが難しいと言い換えることも出来るでしょう。

・なんとなくいいなと思ったから、こちらの判断の方が得をしそうだから、といった判断基準で選択を続けています。一応補足しておくと、ここでいう得というのは金銭に限りませんし、むしろ金銭を求めて判断することはあまり得意ではないので違う場合が多いです。例えば、こちらを選ぶと自分の気が晴れるとか、自分の感覚とか、直感に沿う、みたいな目に見えにくいところも得だと考えています。

・そういう性質を持っているからこそ、女子サッカーを応援する、毎回試合会場に足を運んでいる行為について、なぜ?と問われたときに具体的な理由はもちろん説明できません。

・後付の理由を持ってこようとするなら得意なのでいくらでもいけます。「これから女子サッカーは伸びていく分野だから、その成長過程にいち早く触れておきたい」とか見栄えいいですよね。小さい頃からマイナージャンルを好んでいた影響で、まあ言っても理解されないでしょ精神がこびりついているのでこういうのは得意なんです。

・それはさておき、その女子サッカーに行っている理由というのも、ぶっちゃけちゃんと正直に言うと、なんとなく、いま一番それが心地良い選択だから、ぐらいです。試合単体が面白いかとか、エキサイティングかと言われたらぶっちゃけあんまり分からないですが、もう最近は長く見てきてチームに関わる人々のサイドストーリーが面白いので継続して観に行ってる、みたいな感覚です。

・そういうのをふらふら考えていながら、AIくんと議論を重ねていたのですが、ちょっと面白い概念を見つけました。これも後付の理由と言われればそれまでですが、自分の中では一番しっくりきたので紹介させてください。

・スノッブ効果

・↑あれですよね、救急車が遠くに行くとサイレンの音が低くなるみたいなやつですよね。

・それ、ドップラー効果

・という茶番はさておき、スノッブ効果とは簡単に言えば『他人が多く持つものほど欲しくなくなり、逆に「他人があまり持っていない」「希少価値が高い」ものほど欲しくなる心理現象』のことですね。

・先ほど申し上げた通り、いままでの人生、ブームがあると遠くから冷笑をすることで自我を形成してきた人間なので、大変よく分かる心理現象です。元々iPhoneを使っていましたが、Androidに乗り換えたのもそういう理由です。

・で、なんで急にこの心理現象を持ち出したのかというと、この現象をベースにして語ると話の筋を通しやすいなと思いまして。

・で、もう少し私の話をさせてください。私はブームを遠くで冷笑する、とは言ったのですが、ブームになっている対象物自体を冷笑しているわけではありません。例えば鬼滅の刃という国民的ヒットをしたアニメ作品がありましたが、ブーム全盛期には「鬼滅の刃・・・(笑)」と冷笑していましたが、ブームがある程度落ち着いたタイミングで「煉獄さん・・・😢」と涙を流していました。他にもオープンしてすぐの行列ができるラーメン屋は、落ち着いたころに並ばずにはいって楽しんだりと、実はそのブームとか流行りみたいな部分が苦手なだけなのです。

・なので自分のはスノッブ効果に近いけど、ちょっと違っていて、ただみんなと違うことがしたい、というのではなくて、「自分にとっての価値以上の需要数があるものには寄り付かず、逆に価値に対して不当に不人気のもの」に対しては極端な食いつき方をするんですよね。なので鬼滅の刃の人気絶頂のときも、オープンしてすぐのラーメン屋でも、そのコンテンツが持つ価値以上の人気を持っていると感じられるタイミングには近寄らなかったということになると思います。

・そもそも人気のコンテンツおよび流行の対象物って、人が殺到する分、人気のあまりグッズが手に入らない、手に入ったとしても大変高額、イベント会場では混雑になって空間的余裕がなくなったり、早くいって場所取りをしないといけなかったりで時間的余裕もないというように、自分の行動に大きな制限がかかってしまいます。それも必要以上に。

・逆に、大変面白く、価値のあると思っているものなのに、不当に人気のないものというのは、素晴らしいものなのに安価で、自由度が高く、それでいてコストパフォーマンスが極めて高い状態となります。それが私の中でいう女子サッカー、WEリーグ、日テレ・ベレーザなのかなというのがここ数日で考えたところです。

・4年ぐらい同一コンテンツを見てると、楽しみ方のベクトルってかなり変わってきまして、試合単体だけではなく、各個人の人間ドラマ、クラブごとのクラブドラマみたいな部分が本当に面白くなってきます。過去はリーグを何連覇もするようなチームが、プロ化と同時にリーグタイトルから遠ざかってしまい、主力が次々と海外に行く中で若手が次々と湧き出てきて・・・、でもチーム自体は若干チーム編成をいびつに組んでしまう、、、みたいな、事情が分かってくればこんなにおもしろいのになあ、みたいな気持ちになります。

・ここで最初のポストに話を戻すと、パフォーマンスという物差しで比べたら女子は男子を超えない、というのはその通りだと思います。そこに反論するつもりはまったくありません。特にポスト主が主題にしている個人競技寄りの話であれば、記録そのものが価値の大部分を占めるので、なおさらその感覚は分かります。

・ただ、自分が女子サッカーに払っているのはパフォーマンスに対してではないんですよね。積み重なってきた物語と、それを近い距離で見られる環境に対して払っている。そもそも使っている物差しが違うので、比べられても「まあそうですよね」としか言えない、というのが正直なところです。

・で、入口はスノッブ効果だったかもしれないですが、正直いまはもうそういうの関係なく、普通に見ていて楽しいから観に行っています。4年も見ていると、不人気だから、だけではなく、単純にこのリーグとこのクラブが好きになってしまったんだと思います。

・ただ、ここで正直に白状しておくと、会場がわりと空いていて、チケット代も安くて、好きな席でゆったり観られるという今の環境が、応援を続けている理由の一部になっているのも事実なんですよね。なので心のどこかで、あまり人気になってほしくないなーという気持ちもあります。

・とはいえWEリーグもクラブも商業なので、人気になってお客さんが入らないと、チームは存続も成長もできません。それは分かっています。本当のサポーターならチームの発展を願えよ、と言われたらまったくもってその通りで、それが正義なんだと思います。

・でも、もし今の快適な環境が失われて、チケットが取れない、会場は混雑、グッズは手に入らない、みたいな状態になったら、自分はたぶん徐々にこの趣味から離れていってしまうんだろうなあと思うんですよね。そういう性格なので。

・ということで、チームの発展は願いつつも、人気になるのはもうちょっとだけ控えてもらえると助かる、というのが今の自分の正直な気持ちです。

・なので、この記事を読んでくださった方にお願いがあります。〝絶対に〟WEリーグを観に行かないでください。大変面白いので、私の快適な観戦環境が損なわれてしまいます。

・特に、3年から4年ぐらい見続けると本当に面白くなってきてしまうので、くれぐれも3年以上は見ないようにしてください。よろしくお願いします。

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