いや〜〜痺れる試合展開でした。
さすがに2回目に追いつかれた時には、スタジアムの雰囲気的にも「逆転するぞ!」のムードでセレッソ側がかなり勢いづいていたので、「なんとか耐えてくれ……!」と思っていましたが、最終的には85分に芸術的クロスボールに菅野奏音が飛び込んで勝ち越し!興奮半分・安堵半分で最高な大阪遠征を締めくくり、笑顔で大阪を後にすることができました。
いや、できませんでした。
帰りはどこかの雨の影響で新幹線が遅れ、ダイヤは大乱れ。三連休+万博駆け込みの新大阪はゲキヤバでした。
私達の乗る新幹線も終電ギリギリでチケットを取っていたので、東京に帰り付くのは日付が変わる12時ジャスト。
東京駅から家に帰るまでの電車に乗るのに深夜の東京駅をガチ走りで、ギリギリ電車に飛び乗り、就寝2時からの5時起き出社で、脳みそボカンの、帰宅後即寝というスケジュールを過ごしました。「エクストリーム出社よりマシ」と自分に言い聞かせて月曜日をやり過ごしましたが2度と経験したくないです。
というところで試合の感想をつらつら。
まずは新世界で飲んだビールが大変美味しかった。

やっぱり大阪といえば串カツ!私のイチオシは紅生姜です。串カツを一口パクッからの、ビールグイッで勝ち点3。新世界の誰も並んでない人気のなさそうな、『安さだけが売り』みたいなお店で飲むビールが結局一番最高なんやから。こういうんでいいんよ。
ああ、いけない脱線しました。試合の感想でしたよね。

はい、2軒目に行ったのは、ちょっと繁盛してる感じのもんじゃ焼きの店。ビールの大瓶が600円と太っ腹です。
ここまで温存していた”たこ焼き”も食べてなかったので注文させていただきましてん。たこ焼き・もんじゃ焼き・ビールで楽しみたいところでしたが、ビールが全然冷えてなかったので「ビールが全然冷えてないな」と思いました。
っと、またやってしまいました、完全に脱線してしまいました。そうです、この記事は試合の感想をタクティカルに振り返っていきたい趣旨ものでした。失礼いたしました。それでは振り返りですが、

3軒目には新世界から移動して、長居駅の一つ奥にある「なんば駅」からちょこっと歩いたところにある「たこやき酒場choice」にお邪魔させていただきました。
私が頼んだのは「Cerezoハイボール」です!いや〜おいしかった!桜っぽさのある味付けで次から次へと口をつけてしまいます。

そしてドン!新世界でそれなりに食べてきたのでおつまみは控えめに・・・ということで、こちらでもたこ焼きをいただきました。これが絶品。うますぎて馬になる。ハイレベルたこ焼き。ほんま最高やな!くいだおれ大阪やで!

そしてこのお店には、恐らく世界で1枚だけであろう北村菜々美選手のプロ入り前のサインが飾られています。
いまの見慣れたサインの前にある「7」と「mi」で「菜々美」を表しているであろうサインを拝ませていただき、「いい大阪遠征やったなあ」なんて言いながら
「ちゃうねん(^_^;) 本当の目的地はここ(ー_ー;)」と言いながら長居に到着。

WEリーグで訪れるのは3回目。数年前に皇后杯を取った時にもセレッソがWEリーグ入りする前のこのスタジアムだったなぁ、なんてことを思い出しながらの長居公園入り。
と、まあ「平成のブログじゃないんやから」というツッコミを受けたところで真面目にやります。
今回の対戦相手のセレッソは、実はベレーザが得意にしてる相手の一つです。セレッソのWE加入初年度こそ2引き分けとなってしまいましたが、その後は全勝。若いながらも本当に素晴らしい才能を持つ選手が多い印象ですが、WEリーグではなかなか苦戦してしまってるチームという印象です。一方でベレーザを優勝に導いた名将・松田監督が就任し、どんなチームに仕上がるのか楽しみにしてるチームの一つでもあります。
対するベレーザは開幕から3戦で浦和・INAC神戸と対戦して、どちらも惨敗で落としてしまう最悪なスタートを切ったものの、それ以外の試合では全勝。昨年もこの2チームには勝てなかった中で「とりこぼしさえしなければ優勝はある」という経験をしているので、焦らずしっかりと勝てるチームに勝ち続けていくことが大事です。
そして、ここまで長らくスタメンの座を譲らなかった野田にながメンバー外。前節の試合中に相手チームの選手に怪我を負わせてしまったこともあり、精神的な面の問題なのかチームから一旦メンバー外しておこうかとなったのかは定かではないですが、今季初スタメンとなる清水美紅がデビューと同時に、大場朱羽がベンチ入り。
FWには特別指定&来季の加入が内定した伊藤琴音、DFにはここまでスタメン出場がなかった坂部幸菜がスタメン入りをしています。選手配置としては山本柚月がFWに配置されるなど、「山本柚月をFWで使いたいっす」と松田監督も何度か試した例のパターンが採用されていました。
「えっ、前節あれだけ良かった樋渡を出さないの・・・?」とはなりましたが、思ったよりもスタメンを動かしてくる監督なんだなあという感想を持ちつついざ試合です。
試合の印象としては、率直な感想として「うわ〜松田監督のチームですわ」と思いました。攻撃においては組織的に攻めるというよりも、前線の個の質を上手く活かしていきながら、短いボールで繋ぐのではなく狙えるシーンがあれば長いボールもいとわず入れて、前線で勝負させる感じ。松田サッカーだ。
とはいえ、ベレーザ時代のようにサイドにスペシャルな選手がいないので、前線に新井・百濃・宝田と特徴ある3枚を配置して、宝田をやや引いた位置でつなぎ役としてプレーさせた上で、主に中央を狙って突破してこようとしてたのかなという意図かなと思いました。
ここ最近のベレーザは被カウンターでの配置が課題だなと思っていたところだったので、そこの部分をストレートに突いてきたなという印象です。チームとして持ちうるリソースと、個人のスキルの見極めと配置は松田さんのチームです。
対するベレーザは5−4−1でブロックを敷いて守ってくる相手に対して、色々なアプローチを試しながら守備陣をこじ開けようとしてましたね。引いた相手を打ち崩すパターンにおいてはベレーザお決まりの”山本柚月のドリブル”で、対面の一枚を剥がしきってのチャンスメイクで見事に(ほぼ)2アシスト。素晴らしい。
そして「山本柚月をセンターFWで使いたい気持ちは分かるけど、結局ウイングバックに置くと攻守全てで躍動できるし、攻撃ではシュートもアシストも出来るからサイドに配置します」というやつ、もう既に今季2回見ましたけど、気持ちはわかるんですよね。(現在怪我をしていますが)松永未夢をスタートから出そうと思ったらどうしてもポジションが被ってしまうし、あのゴールへの推進力を真ん中で使いたいし、監督業は本当に大変だなと思います。(ちなみに私の脳内妄想では氏原里穂菜のプレータイムも、もっと増やして欲しい)
守備の方では、カツオ・マヨのコンビは安心感があり、裏抜けのボールへの対応はほぼパーフェクトだったのではないでしょうか。ただ、1失点目のところは映像見返すと宝田のパスを受けた新井に対して、青木が内側からカバーに入ったので、大外を駆け上がる選手を捨ててボールにチャレンジ行くべきが正解だったような気がしますが、難しい判断だったかと。結果的に青木がボールに触るもディフレクションがそのままゴールに吸い込まれる形で失点。新井もよく足振り抜きました。DF陣にしても、GKにしても攻められるプレーですかね。
2失点目はC大阪の右センターバックの浅山に対して誰がいくのかふわっとしてる所から、ロングボールを入れられ、土光の足に当たって不運な形でのオウンゴールに。ミドルゾーンでロングボール入れられたら何か起こされてしまうよな〜という感じの失点。ベレーザの守備時に配置というか、特に中盤が誰を捕まえにいくかでズレが発生することが多い気がするのは気になっちゃうなあ。
ただチームとして、「ボールが出た先で潰そう」という狙いになっていたのであれば、わざわざスライドして厳しく対応に行く必要もないですが、ちょっとリードしてる気の緩みがあったような気がします。
思い返してみれば去年も似たような構図に覚えがありますな。前線とサイドがマークされている時に右CBの坂部がスルスルと前進してきて、フリーな状態でプレーさせて貰えるというやつ。そこを捕まえに行こうとしたら山本や樋渡へのコースが開くので、厳しくいけないというやつ。松田監督としても狙いの一つだったのかもしれませんな。
一方でアタッカー陣としては、3得点。最終的には厳しいゲームを勝ち切るナイスな3得点でした。
ただ個人的に見ている感じ、楠瀬監督がどんな攻撃の絵を描いているのか、この6節経ってもイマイチ分かりずらいなと感じているのが正直なところでもあります。樋渡をセンターに置いて、1.5列目、2列目を活かすサッカーじゃダメなのだろうかというお気持ちで、良いシュートがあったとはいえ伊藤を後半のある程度の時間まで起用したのは意図が見えなかったかなーと。
邪推をすると現状の序列で言うと一番の好パフォーマンスを樋渡をスタメンで出さないというのは、海外移籍のルートがある程度決まっていて、チームとしては別のFWを育てていきたいという意図があるのかなと思ったりも・・・。
外側から何を思ってもただの戯言になってしまうので、ファンとしては監督が起用した布陣にどういう意図や狙いが含まれているかを考察しながら楽しむしかないですね。とはいえ眞城・菅野・塩越の中盤に、サイドの山本・北村がいてくれれば、彼女たちの技術とアイデアで今後もゴールは奪っていけそうかなとも思うので、この辺りは今後の試合に期待、といったところでしょうか。
とにかく勝ててよかった!
次は昨年アウェイでぶちかまされた千葉、そしてホームでの優勝決定をした時の対戦相手の千葉。きっちり取りこぼしなく勝ちましょう。