この記事の内容はすべて嘘っぱちです。「DAZNのここがムカつくよ展」は存在しませんし、山本という人物もいません。でも私の心の中には本当にあるので、そういう意味では本当にあります。DAZNに怒られたら、速やかに記事を削除します。
こんにちは、山本と申します。
今日は都内某所でひっそり開催されている「DAZNのここがムカつくよ展」に行ってきました。DAZNを使ってスポーツを見ている人なら一度は感じたことがありそうな、あの小さな「うーん」を展示として眺める企画です。
ちなみに、主催者には写真と記事への掲載許可をいただき済みです。
会場入口の様子。静かな展示空間なのに、入る前からすでに何かを思い出しそうになります。
名前だけ聞くと、かなり強めの展示に思えるかもしれません。でも実際に会場に入ってみると、そこにあったのは怒りの告発というより、スポーツファンが日々うっすら抱えている感情を静かに並べた展示でした。
「いや、助かってはいるんだけどさ」「でも、これは普通にムカつくよね」という、あの説明しづらい温度。わざわざクレームを入れるほどではない。でも展示されていたら、たぶん足を止めてしまう。そんな不満ばかりが、きれいに作品として陳列されています。
DAZNにはもちろん助けられている部分もたくさんあります。家でJリーグが見られる。遠方の試合も見られる。見逃し配信まである。昔を思えば、本当にありがたい環境です。
ただ、ありがたいことと、普通にムカつくことは両立します。この展示は、その両立をちゃんと分かったうえで作られている感じがしました。
いい加減、視聴履歴とかから、Jリーグしか見ないことを察してトップ画面にすぐ表示して欲しい
視聴履歴とかから
Jリーグしか見ないことを察して
トップ画面に
すぐ表示して欲しい
DAZNって、見たいものはだいたい決まっているんですよね。自分の場合はJリーグだったり、応援しているクラブだったり、昨日見逃した試合だったり。
なのにアプリを開くたびに、「さあ、今日も広大なDAZNの海から目的の試合を探してみよう!」みたいな顔をしてくる。私はまだアメフトとF1に興味を持てていませんよ、ということをなかなか理解してくれない。
せめてお気に入りに入れたクラブのリアルタイムの試合ぐらい、開いてすぐの所に表示せえよ
クラブのリアルタイムの試合ぐらい
開いてすぐの所に
表示せえよ
お気に入りに入れているクラブが、まさに今試合をしている。こちらとしては、もう答えは出ているわけです。いま開いた理由は、その試合を見るためです。
それなのに、なぜか別の競技や別の番組を横目に、目的地まで自力でたどり着かされる。せめてリアルタイムでやっているお気に入りクラブの試合くらいは、入口のいちばん分かりやすい場所に置いておいてほしい。
視聴してる映像より先に、通知でゴールが決まることを教えないで
通知でゴールが決まることを
教えないで
試合を見ているとき、DAZNの映像より通知の方が早いことがあります。画面の中ではまだサイドでボールを持っている。まだクロスも上がっていない。まだシュートも打っていない。
なのにスマホの上には、先に「ゴール!」の通知が出てくる。スポーツ中継を見ているはずなのに、なぜか未来から業務連絡が届くんですよね。
便利なはずの通知が、観戦中だけは時空を越えたネタバレ装置になる。この展示パネルの前には、妙に長く立ち止まってしまいました。
SNSで話題のシーンを見ようと急いで開いたら、広告出てくるのほんとやめて欲しい
見ようと急いで開いたら
広告出てくるの
ほんとやめて欲しい
出先でSNSを見ていたら、「今のゴールやばい」「これは年間ベスト級」「DAZN開け」みたいな投稿が流れてくることがあります。こっちも慌てて開くわけです。今すぐ見たい。熱が冷めないうちに見たい。
そこで流れてくるのが広告。いや、わかる。広告が必要なのはわかる。サービスとして大事なのもわかる。でも今じゃない。
こっちは火事場に走ってきたのに、入口で保険の説明を聞かされているような気持ちになります。あの数秒だけ、感情の置き場がなくなるんですよね。
電車での移動中、見れたもんじゃない
見れたもんじゃない
移動中に少しだけ試合を見ようと思って、地下鉄でDAZNを開くことがあります。最初はちゃんと映る。お、いけるやんと思う。
でも、ちょうど攻撃が始まったあたりで止まる。カウンターが始まった瞬間に止まる。ゴール前にボールが入ったところで止まる。そして数秒後、急に再開する。
再開した画面では、なぜか選手たちがもう喜んでいる。いや、その間を見せてくれ。結果だけなら通知で知れるんです。こっちは過程を見たいんです。
アプリのUIが使いにくすぎて、重すぎる
使いにくすぎて
重すぎる
DAZNを開く前に、少しだけ身構える自分がいます。今日はちゃんと開くかな。ログイン切れてないかな。すぐ目的の試合に行けるかな。変なところで止まらないかな。
本来、試合を見る前の感情って、もっとシンプルでいいはずなんです。楽しみ。勝ってほしい。早く見たい。それだけでいいはずなのに、試合前にまずアプリの機嫌を見る時間がある。
このワンクッションが、じわじわ効いてくるんですよね。大事故ではないけれど、毎回ちょっとだけテンションが削られる。その感じまで含めて、よく展示になっていました。
ピクチャーインピクチャーをさせてくれない理由が分からない
させてくれない理由が
分からない
スマホで試合を見ながら、ちょっとだけ別のアプリを開きたいことってあります。スタメンを確認したい。Xで反応を見たい。LINEを返したい。順位表を見たい。他会場の状況も見たい。
でも、ピクチャーインピクチャーができないと、それが全部しづらい。こっちは別に映画を雑に見たいわけじゃないんです。サッカーだからこそ、他の情報と一緒に見たいんです。
誰が交代したのか。他サポはどう見ているのか。同時刻の別会場はどうなっているのか。今の判定、みんな納得しているのか。そういう周辺情報も含めて、いまのスポーツ観戦じゃないですか。
FANZONE
ファンゾーン自体の狙いは、たぶん分かるんです。みんなで盛り上がれる。リアクションできる。一緒に観戦している感じがある。そういう機能として作られているのは分かる。
でも、もうね、FANZONEなんて、いらないんですよ。こっちは試合映像を開きに来ているのであって、知らない人たちの感情を浴びに来ているわけではないんです。
試合映像を開いてすぐにFANZONEの部分が見えたら、まず手で隠してから、一文字も見ないようにして消します。あれはもう、試合中に急に差し込まれる、ユーチューバーの炎上しているコメント欄みたいなものです。
盛り上がりたい人が使う分にはいいと思います。ただ、デフォルトで視界に入ってくるには前のめりすぎる。その「機能の存在」ではなく「出方」に引っかかる感じが、この展示ではすごく丁寧に切り取られていました。
出口の付箋コーナー
出口付近には、来場者が自由に付箋を貼れるコーナーがありました。ここだけ少し空気が変わっていて、展示を見る場所というより、自分の中にあった小さな不満を思い出す場所になっていました。
「ハーフタイムに出てくるQRコード、複数ある時に並べて読みにくくするのさすがにヤバい」
「あのNFTみたいなやつはなんだったんだ」
DAZNには、もちろん助けられている部分もたくさんあります。でも、毎週のように使っているからこそ、細かいストレスが積み重なる。好きで見ているからこそ、もう少し何とかしてくれよと思ってしまう。
「DAZNのここがムカつくよ展」は、そういうスポーツファンの複雑な感情を、ちゃんと笑える形に整えて見せてくれる展覧会でした。不満をぶつけるというより、不満を作品として眺める。だからこそ、妙に後味がいいんですよね。
腹は立つ。でも、見ちゃう。そして次の試合でも、またアプリを開く。そのたびにこちらは、今日のDAZNの機嫌をうかがうことになるのです。
たぶんこの展示、会場の外にもまだ続きがあります。少なくとも自分は帰り道で、「自分だったら何を展示するだろう」と少し考えていました。
もし本当にDAZNから怒られたら、UIが改善されたと解釈して、この記事は速やかに削除します。