前回のレビューに引き続いてのレンズレビュー・第二弾です。
昨シーズンの私を支えてくれたタムロンのレンズのレビューをまとめてみようと思います。同じレンズを購入しようと検討している方の中で、サッカーの写真を撮るならどんな感じなのかを確認したい方向けの記事です。
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2
現在の中古価格は、キタムラの状態Cで10万円ほど。サッカーカメラ界隈の中でもこのレンズを持っている人をちらほら見かけます。
なんといってもF2.8通しのレンズがこの価格で手に入るというのはあまりにも嬉しすぎる。この1年間使ってきましたが、「サッカーを撮るには望遠が短いこと」を除けば文句なし。たった10万円ぽっちで世界を開けさせてくれる革命的な一本だと私は思っています。
このマット感のあるボディの外観も結構好きで、思ってるよりもチンマリしているのは移動にはもってこいです。重量も1485gとちょっと大きめなサラダ油ぐらいの重量です(例えとしては正しくないかもしれないです)。
このレンズの良いところはなんといってもボッケボケの写真が撮れるところ。
これだけ背景がボケてくれると、被写体が強調されるので写真のクオリティが上がる気がします。
ただ、この写真は大きくトリミングした後の画像になりまして、元の画像がこれ↓
先ほどにも述べたように、200mmで撮れる写真には限界があります。なのでトリミングも限界まで行わなければ成立しないことがぼちぼちあります。
ただし、被写体が近くに来てくれた時の写真は凄まじいです。プロの人たちにとっては当たり前かもしれませんが、アマチュアというか、サポーターカメラマンにとってF2.8のボケ感はやはり興奮するものがあります。
ピッチと近いことで有名な味の素フィールド西が丘において、200mm+トリミングを使うことで、それなりに見れる画像は撮れるかな?という印象です。
F2.8があれば暗所でも戦えます。多少暗かったとしてもあとはライトルームに頑張って貰えばいいので。私は強気で撮影をしていますが、まあ出来栄えもぼちぼちといったところでしょうか。
ナイター開催の少なかったWEリーグでしたが、来シーズン(24-25)にはナイター開催の試合も増えてくるようですので、こういうレンズを持っておくだけで幅が広がりますね。
明るいレンズを使うと思い切ってシャッタスピードを早くできるので写真もぶれにくくなりますので、躍動感ある写真でもビッタビタで撮影することが可能です。
特にピッチから近いスタジアムでは利便性も高く、ピッチのある程度の部分までかなり綺麗に撮影ができてしまうので、味の素フィールド西が丘や三ツ沢、日立台などではこれ一本もってふらりと遊びにいくだけで結構いい感じの写真が撮れると思います。
その反面、陸上トラックのあるスタジアムはかなりしんどいです。最長200mにDXフォーマットで撮影をしても350mm、これは陸上トラックではほとんど写真を撮れないも同然です。これは技術の問題かもしれませんが、挨拶で近くに寄ってきてくれた選手たちを写すものと割り切ってしまうぐらいの気持ちでいた方がいいです。
WEリーグでも陸上トラック付きのスタジアムを本拠地とするチームも少なくないので、そういう時にはあえて50mm単焦点だけを片手にもって行くように割りるようにしています。
とはいえ、特定の状況下では満足の行く写真が撮れることも事実なので、自分の写真スタイルなどを見極めた上で購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに・・・・
このレンズにどハマりしてしまい、「F2.8じゃないともう無理」という人が、次にたどり着く道はこれ↓になり
その先がこう↓
なってしまう恐れがあるので、「明るいレンズは70-200mmで我慢するぞ」という強い気持ちを持たないと、そのままレンズ沼という底のないところに引き込まれてしまいますのでお気をつけください(ゴポポポポ)