「ハマってしまった…」WEリーグを追い始めて3ヶ月で分かった魅力

WEリーグを観戦し始めて3ヶ月。

あっという間に入れ込んでしまい、気づけばシーズンパスを購入するだけにとどまらず、長野栃木にほいほいと足を運び、練習公開があれば”年末の平日の昼間”にも関わらず予定を無理やり開けて足を運んできた。

挙げ句の果てには、試合があることが確定ではない皇后杯の決勝・準決勝のある大阪と京都行きの新幹線のチケットを押さえてしまう大暴走まで。

これほどWEリーグに入れ込んでしまった理由を言語化して、誰かの役に立てばいいなと思いnoteを書いてみる。

改めて、WEリーグの面白いところは?

その理由を大きく3つに分けて説明したい。

①チーム数が少ない
②関東圏内在住なら全通が容易
③快適なサッカー観戦環境

①チーム数が少ない

WEリーグを見ていく上で、「チーム数が少ない」という点は魅力的だと感じた。

https://weleague.jp/hajimete/

WEリーグは2022-23シーズン現在「11クラブ」が所属している。自分たちの応援しているクラブを抜きにすると、他が10チーム

10チームだと、どのチームに誰が在籍していて、どんなサッカーをしてきて、過去のどんな試合をしたのかを”覚えておきやすい”というメリットがある。

女子サッカーチームの数も少ないので、皇后杯やカップ戦で同じチームと対戦することも複数回あり、「相手は今回どう出てくる?」というようにピッチ全体を楽しめる。

ちなみに、直近だと私の応援している日テレ・東京ヴェルディベレーザとマイナビ仙台レディースは短期スパンで2回対戦している(皇后杯とリーグ戦)。

その対戦においても、1回目は栃木のカンセキスタジアムで4-1の大勝利。怪我から復帰明けの小林選手を起点の圧巻の4ゴールでベレーザの圧勝。

カンセキスタジアム、バックスタンドからの写真

対して2回目は味の素フィールド西が丘でその小林選手のマークをガッチリと固めて、サイドを起点としたカウンターを狙うサッカーでスコアレスドローに持ち込んだ。

対戦相手ながらその「ベレーザ対策」を徹底的にやり遂げ、1ヶ月前に4点決められた相手を完封した姿には感服した。

この「対戦相手も含めて楽しめる」という点については、Jリーグでも同じようなことが言えるかもしれない。だが考えてみると、やはりチーム数が多い。

J2の22クラブのうち、自分の応援しているチームを除くと21チームもある。これはWEリーグの倍の数だ。

とてもじゃないが、相手チームの全部を覚えておける訳ではない。そのため、相手がどんなサッカーをしているかは「なんとなく」で覚えていることもあれば、対戦相手のことなんてさっぱり分からずにスタジアムに足を運ぶこともある(私だけかもしれないが)

長ったらしくなったが要するに、WEリーグの方がチーム数が少なくて覚えておきやすい、という話である。

②関東圏内在住なら全通が容易

①と関連する部分もあるが、関東圏内なら全通(応援しているチームの試合を全て現地に見に行くこと)が結構簡である。

というと、WEリーグクラブの11クラブ中、関東圏内をホームタウンとするのは6クラブもある。

関東で個人的に1番好きなNACK5スタジアムの写真

関東圏内以外のクラブは、仙台・長野・神戸・新潟と東京からサクッと行ける場所にあり、広島だけ気合いを入れないといけないが、それでも年に1回だけだ。ちなみに、来季より参戦してくるセレッソ大阪ディースも行きやすい。

そのため、年間4回の遠出と1回の遠征で全ての試合に行けてしまうという訳である(それ以外はご近所として)。

また現金な話になるが、下に「リーグ戦の全てのホーム&アウェイ試合を観に行った時の交通費とチケット代+ユニフォーム代金」を大体で計算してみた。

日テレ東京ヴェルディベレーザ基準
※全ての交通費は東京駅基準であり、Googleマップにて出てきた最安値段を2倍にして往復として計算

※チケット代金は前売りでビジターシートの最も安い席を表示、試合によっては値段が高くなる可能性あり

シーズンパス(バックスタンド):¥14,000
ユニフォーム:¥20,000
西が丘交通費:¥440*2  = 880*10試合 =8,800
広島交通費:¥22,940*2 = 45,880
ビジターチケ(前売り):¥1,000
神戸交通費:¥15,830*2=31,660
ビジターチケ(前売り):¥2,000
浦和交通費:¥600*2=1,200
ビジターチケ(前売り):¥2,000
熊谷交通費:¥1,420*2=2,840
ビジターチケ(前売り):¥500
千葉交通費:¥770*2=1,540
ビジターチケ(前売り):¥2,200
大宮交通費:¥720*2=1,440
ビジターチケ(前売り):¥1,200
相模原交通費:¥850*2=1,700
ビジターチケ(前売り):¥1,500
仙台交通費:¥11,850*2=23,700
ビジターチケ(前売り):¥3,000
新潟交通費:¥11,040*2=22,080
ビジターチケ(前売り):¥1,500
長野交通費:¥5,300*2=10,600
ビジターチケ(前売り):¥2,100
合計:¥202,380

実際のところは、これにスタジアムでの飲食代金や皇后杯、さらにはWEリーグチケットの発券手数料などもかかってくるが……

合算金額は約20万円程度である(新潟と仙台に行く手段を夜行バスに変えればもっと費用を抑えられる)。

個人的な感想としては「20万円程度でフルシーズン楽しめるのか」と思っていたよりも安いなという印象。

20万円というと学生が本気でアルバイトをすれば2ヶ月もあれば貯められる金額で、新社会人なら貯金もしながら使える金額。

この無理なく全通ができるコスト感はファンになるハードルの低さを感じさせてくれる。

(ちなみに、全試合現地に行くとDAZNに加入する必要がなくなるので、年間で3万円が浮くという思わぬメリットもある)

③快適なサッカー観戦環境

WEリーグの平均観客数は1,658人である(この記事を執筆している1月11日現在)

この数字が多い少ないの話は別として、WEリーグクラブは数万人が入場する前提のスタジアムで試合をしているチームも多い。そのため、大抵はどこのスタジアムに行っても周囲に邪魔にならない範囲で幅広く座席確保をすることができる。

特にアウェイ側になると1エリア選びたい放題だ

横にぎゅうぎゅう詰めになる環境よりは左右に人がおらずに開放的な方が快適であり、荷物を置くために横の座席を使ったりすることもできるので、この広々とした空間は助かる。

また、WEリーグクラブのチケットの席種は自由席がほとんどである。

趣味でWEリーグ全クラブのチケット代金・ファンクラブ特典などをまとめている

「日があたる場所に行きたいから」「思ってたよりも周りに人がきたから」などの気軽な理由で席を変えられるのは良い。

WEリーグの試合会場を見渡すと、小さなお子様連れの家族を見かけることも多く見かけるが、90分間座って黙って試合を観ろと言われても無理があるはずだ。そんな年齢の子たちでも余裕のある空間で試合を観られるのは良いことなのではないだろうか。

世の中では「WEリーグの観客動員数が少ないのが課題だ!」などと鼻息を立てて議論されていることもあって、確かに試合を観戦する人が増えてくれるとクラブも助かるだろう。

ただ、個人的にはこの快適な観戦環境が損なわれてしまうのも嫌だなというのが正直なところでもある。

ここまでは「WEリーグの面白いところ」に触れてきたが、逆に「改善して欲しいところ」も書いてみたいと思う。

WEリーグの改善して欲しいところは?

・確定申告から目を逸らすためにスタジアムに足を運んでいるのに、確定申告を迫ってくるところ

国税庁のキャラクター「イータ君」が駆けつけるスタジアム

というのは、冗談で不満があるのは一つだけ。

チケット発券手数料

これが心の底からかったるい。

1枚につき現金支払いだと330円の手数料。2枚分買おうと思うと330円×2枚というような手数料の取られ方をするので、それなら最初から330円足した形で決済画面に行ってくれないかなと不満。

システム上どうしようもないことだとは分かっていながらも、アウェイのチケットを取る時に毎回怒っている。

逆にそれ以外は不満は特になし。

終わりに

こんな感じのスタンスのため、「スタジアムに足を運んでください」などということはないが、次の試合は栃木、その次の試合は京都、その次は大阪で行われる。

ウィンターブレークがあるので、次のホームの試合があるのは3月下旬。興味を持った人がいれば、とりあえず今週末の栃木に行ってみることをおすすめする。

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